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航空機はリサイクルされているのでしょうか?
私には以前テレビで見た光景が忘れられません。
それはアメリカの何処か砂漠のような広いところに退役した飛行機がずらーっと並べて置いてある光景。
私にはそれがまるで飛行機の墓場に思えました。


とにかくこのように飛行機がどんどん使い捨てされたら、資源がもったいないし、日本は狭い国ですから退役した飛行機を置いておく場所を確保するのも大変です。
でも、飛行機のリサイクルは着実に行われているようです。

◆航空機リサイクル◆
その1:貨物機を旅客機にリサイクル
これは比較的古くから行われています。一般的に旅客機の経済寿命は約20年といわれていますが、一部の構造を改修して貨物機に転用することにより経済寿命が35年程度に延びるそうです。つまり15年寿命が延びる訳です。
エコですね?。
最近では、2大航空機メーカーのボーイング、エアバス共に本格的にこの改造を事業として取り組んでいるようです。
その2:航空機の分解・再利用
本格的なリサイクルとして航空機の分解・分別・再利用も行われています。 よく「鉄のかたまり」といわれますが、実際にはアルミニウム合金が主要な素材です。 ビールのアルミニウム缶などはリサイクルされ再利用率が良いようですが、航空機の場合はどうでしょうか。
航空機のアルミニウム合金を再利用して新しい航空機に使用するのはなかなか大変なようです。それはアルミニウム合金と言ってもいろいろな種類があり、航空機の場合強度保証からも混ざり物のアルミニウム合金では困る訳です。
しかし、一般産業用としては使用出来る訳ですからリサイクルする意味はあると思います。
ボーイングでは、現在35%廃却(埋め立て)している機体素材を将来的には5%までに減らし、逆に高品質な産業用金属への再生を現在の15%から45%に増やそうと目標を掲げています。

航空機業界のリサイクルは意外と活発な感じがします。