穴あけ作業にはやはり穴開け専用の電動工具である電気ドリルが便利です。ハイパワーで長時間作業を続ける事ができる上、ドライバードリルに比べ価格も安いです。
◆ 電気ドリルの選び方
- 無段変速タイプを選ぶ。
木工から鉄工まで幅広く活用できます。 - 正逆転スイッチ付きを選ぶ。
穴あけ後ビットが抜き易い。 - 穴あけ能力
DIY用としては最大穴あけ径が、木工18mm、鉄工10mm程度の中型ドリルが使いやすいです。 - チャックの形状
キーレスタイプは便利ですが、キーチャックの方がビットの固定がしっかりできます(ホールド性が良い)。 - ハンドルの形状
DIY用の主流はピストル型です。回転の反動が少なく持ち易いのが長所です。
一方プロが多く使っているのがD型ハンドルで、こちらは軸方向へ強い力を入れ易いのが長所です。
◆ あると便利な付属品など
- サイドハンドルが装着できると便利
サイドハンドルを装着すると両手を使った精度の良い穴あけができます。 - ドリルスタンド
ドリル・スタンドを使用すると更に精度の良い穴あけができます。
◆ 電気ドリルの使い方
穴あけ前の準備
- ビットをチャックに装着。キーチャックの場合一ヶ所のキーホールだけで締めるのではなく、3か所均等に締めるのがポイント。
- ビットを付けたらさあ穴あけ!・・・・・いえいえ慌ててはいけません。
ビットを付けたらまずスイッチを入れ試運転をします。これにより、ビットが正しく装着されているか確認します。もしビットが振れて回転しているようであれば、ビットを外し再装着します。 - 穴をあける材料がしっかり固定されているか確認します。軍手などの手袋はビットに巻き込まれる可能性があるため素手で電気ドリルを持ちます。どうしても手袋を付ける場合は、薄手で手にピッタリフィットした皮手袋を使用します。
さあ、いよいよ穴あけ開始です!
失敗しない穴あけの方法
- 姿勢が大切
ドリルのハンドルをしっかり握り、ビット径が太い場合は、両手で保持した方が安全です(作業中ビットが部材にかんだりすると、ビットがロックしドリル本体が逆に回され、片手では手首を痛める場合があるため)。
ビットを立て前後左右から目視で垂直に立っている事を確認します。 - いよいよ穴あけです。
スイッチをゆっくり引いてスロー回転でスタートします。いきなり高回転でスタートするとビットが暴れて材料を傷付けてしまうことがあるので注意しましょう。
ビットの先端が材料に食い込んでから徐々に回転スピードを上げていきましょう - フィニッシュが大切
貫通穴をあける場合、ビットの先端が突き抜ける時にドリル本体が振られてしまうことがよくあるので、材料の下に捨て板を敷いて置くときれいに穴あけできます。
貫通穴ではなく一定の深さまで穴あけ(めくら穴)をしたい場合ストッパーを利用すると便利です。
穴あけの小ワザ
- 大きな穴をあける
壁にエアコンなどの配管を通したりする場合は「ホールソー」を使うと意外に簡単に穴あけでき仕上げもきれいです。
ホールソーの使い方は、穴あけするセンターにホールソーの中心にあるドリルビットを合わせ穴あけを始めます。そしてホールソーの大きなノコギリ状の刃が部材に接触する瞬間はゆっくりとあてていき、ノコギリ刃による削り深さが円周上均等になるように気を配り作業します。ホールソーの使い方の記事をアップしました。(2011年5月29日) - 金属に穴をあける。
金属(鉄やアルミ)にいきなりビットをあてて穴あけを始めると、ビットの先端が滑って位置ずれを起こします。これを防ぐためには、ポンチを使って穴あけする中心にポンと刻印します。直径にして1~2ミリくらいの大きさでよく、深く打刻する必要はありません。